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静岡県の人間ドック・検診関連情報

市町におけるがん検診実施状況

静岡県の全市町村において、肺がん検診が毎年実施されています。対象年齢は基本的に40歳以上ですが、20歳以上や40歳以上を対象にしている市町村もあります。また、胸部エックス線検診は全ての市町で行われている一方、喀痰細胞診は「問診の結果次第」、「高リスク者のうち希望者に実施」、「喫煙指数(1日に吸うタバコの本数 × 喫煙年数)600以上は喀痰細胞診」といったような条件が付いている場合や、基本的に全員に実施している場合など市町ごとに検査内容は異なっています。

静岡県における疾患による死亡状況

静岡県では多くの疾患で全国に比べて死亡率は低い状況ですが、死因別の死亡数では、がん、心疾患、脳血管疾患の順に多く、がんは増加を続けている状況です。また、平成22年人口動態統計(厚生労働省)おいて、脳血管疾患の死亡率(人口10万人対)は全国(97.7)に比べ静岡県(111.9)は高い状況にあり、健康寿命は全国トップクラスですが、一方で、脳血管疾患の死亡数が全国平均よりも多いという健康課題を抱えています。

全国トップクラスの健康寿命

平成27年12月、平成25年データに基づく都道府県別健康寿命が公表され、静岡県は男性が72.13歳で全国3位、女性は75.61歳で全国2位でした。静岡県が独自に算出した男女計では、73.90歳で全国2位となり、前回の発表に引き続き全国トップクラスの健康長寿県であることが示されました。また、「家計調査(二人以上の世帯)都道府県庁所在市及び政令指定都市別ランキング(平成27~29年平均)」によると、「緑茶」の一世帯当たりの年間支出金額は9,491円で静岡市が日本一です。静岡県は全国一のお茶の産地であり、日ごろからお茶をたくさん飲んでいることも健康長寿の理由だと静岡県では考えられています。

減塩から始める健康生活「減塩55プログラム」

静岡県では脳血管疾患対策の1つとして、高血圧の予防が効果的で、そのためには減塩が重要と考え、5年で5%の減塩を目指す、「減塩55プログラム」に取り組んでいます。その活動として、伊豆市健康づくり食生活推進員を対象に「塩の勉強会」や、「ふじ33プログラム(3人で3カ月間3分野の行動メニューに取り組む)実践教室」でも「お塩のとりかたチェック票」を取り入れ、総合健康センターで開催している「すこやかSANSUN教室」で「お塩のとりかた」の目標も立てました。