中伊豆温泉病院

腹部エコー検査を標準で設定していることが特徴のひとつ

中伊豆温泉病院は、人間ドックの基本的な検査コースとして「日帰り人間ドック」を設定しています。「日帰り人間ドック」は、現在の健康状態を総合的にチェックして、生活習慣病やがんをはじめとした各種疾患リスクの早期発見を目指すことが目的です。
企業などで受診する法定健診ではあまりみられない画像診断が標準で設定されていることが特徴で、具体例のひとつに「腹部超音波（エコー）検査」が挙げられます。腹部エコー検査は、肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・ひ臓をチェックし、脂肪肝や胆のう結石などのリスクを調べます。

追加費用により胃部X線検査に代えて胃カメラの受診に対応

当院が提供している「日帰り人間ドック」では、標準で設定されている「胃部X線検査」に代えて、オプションの一環（追加費用あり）として「胃カメラ」を、受診者の希望で選択することにも対応しています。胃カメラもまた、法定健診ではあまりみられない画像診断のひとつです。
胃部X線検査と同様、胃・食道・十二指腸をチェックして胃がん・食道がん・十二指腸潰瘍などのリスクを調べます。「日帰り人間ドック」は総合的な健康チェックであり、検査結果に一喜一憂するのではなく、毎年の受診を通じて生活習慣改善の指標にすることが重要であると当院は考えています。

男性には前立腺がん、女性には乳がん・子宮頸がんの検査が追加

中伊豆温泉病院は、宿泊をともなう「1泊2日人間ドック」を検査コースとして提供しています。「日帰り人間ドック」の内容に検査項目が追加されます。そのひとつが、糖尿病リスクを調べる「ブドウ糖負荷試験」です。
男性受診者には、血液中のPSAをチェックして前立腺がんリスクを調べる「腫瘍マーカー検査」が追加されます。また、女性受診者には婦人科健診の項目が加わります。乳がんリスクを調べる「マンモグラフィ（乳房X線検査）」「乳腺超音波（エコー）検査」、子宮頸がんリスクを調べる「子宮頸部細胞診」が主な項目です。宿泊は地元の旅館を利用します。また、運動指導・栄養指導も追加されます。

肺がん・動脈硬化・内臓脂肪の検査もオプションに設定

中伊豆温泉病院では、「日帰り人間ドック」「1泊2日ドック」の受診者が、オプションとして「脳検査」の頭部MRI検査/頭部MRA検査を受診することに対応しています。標準的な検査項目に追加するための「オプション検査」も用意しています。
具体的には、肺がんリスクを調べる「胸部CT検査（肺CT検査）」や、脳卒中のリスクとなる動脈硬化の程度を調べる「四肢血圧脈波検査（ABI）」、腹部CT検査によって内臓脂肪面積を調べる「内臓脂肪測定」などがあります。当院では、喫煙者には肺CT検査を、高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の指摘を受けている人には、ABIの受診を推奨しています。

呼吸器や消化器に知見を持つ医師によるダブルチェック

当院は、人間ドックの検査結果について、判明する部分については受診当日に説明しています。画像診断の読影については、呼吸器や消化器に知見を持つ医師によるダブルチェック体制を整えています。
すべての結果はおよそ3週間後の郵送が原則です。もし、何らかの問題が見つかった場合は、症状に応じて他医療機関への紹介に対応しているほか、未受診の場合は、受診勧奨の電話や文書送付を実施しています。

地元・伊豆の食材／院内温泉施設の利用にも対応

中伊豆温泉病院（4階建て）は、1階の健康管理センターで人間ドックを提供しています。
当院内にはほかに、食堂兼休憩室や温泉施設もあります。人間ドックの受診終了後は、食堂で牛乳・麦茶・ノンカフェインコーヒーが用意されるほか、管理栄養士の監修による地元・伊豆の食材を活かした地産地消の手作り昼食（院内調理）も提供されます。また、受診者の温泉施設の利用にも対応しています。
こうした施策はすべて、受診者への配慮です。