山本内科医院の写真・動画・インタビュー
山本内科医院インタビュー
内科を主に取り扱っている診療所で行う検診のため身体をトータルにチェックし病気の早期発見・早期治療につなげることが可能です
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【Dr.インタビュー】院長:山本 弘史 先生
内視鏡検査では、検査時の受診者の苦痛をできるだけ軽減するといったように、少しでも検査を受けやすい環境作りをしています。また、体調が悪くなってからではなく、症状がないときにこそ人間ドックや検診を受け、ご自身の身体の状態を知ることが大変重要です。なぜなら、ほとんどの病気は早期発見により身体に大きな負担をかけることなく治療ができ、大切な命を落とすことなく将来も元気で過ごすことが可能になるからです。
山本内科医院はどんな医院ですか?
当院は、診療所であるため、地元の人のために医療行為をする役割を背負っていると思います。しかし、人間ドックは自覚症状のない健康体の方にも受診していただき病気を早期に発見するという役割も果たしていると思います。また当院は、私のポリシーでもありますが、受診者の皆さんの訴えをよく聞いて、そこからニーズを把握して症状などを見つけることで治療にあたる受診者さん第一の医療というものを特徴としております。
導入されていらっしゃる医療機器に関して詳しくお話をお聞かせください。
当院の医療機器で特にこだわって導入したものの一つに上部消化管の内視鏡があります。これは、経鼻内視鏡といいまして、鼻から細い内視鏡の管を通して胃の観察を行う機械になります。経鼻内視鏡の良いところは、受診者さんが検査を受けるときの苦痛をこれまでの検査と比較して軽減できる点にあります。そのため、これまで口からの内視鏡が苦痛で検査を受けるのがとてもつらいと思われていた方たちにもぜひ試していただきたいです。
その中でも、こだわって導入された医療機器がありましたら教えてください。
当院でとても重宝している検査機器がございまして、それは超音波機器になります。超音波検査は三つの単色プローブと言いまして、三つの異なった機械が付属されております。そして、その三つの異なった機械を用いることによって、腹部の臓器、甲状腺、乳腺、血管、心臓など身体のいろいろな部分を目的に合わせて検査ができるようになっている非常に優秀な医療機器になります。
特に力を入れていらっしゃる検査などはあれば詳しく教えてください。
当院では、特に動脈硬化の検査に力を入れており、頸部(けいぶ)の血管の硬さと血管の詰まりを検査する機械も備えています。また、1日血圧計や1日心電図などもそろえるなど、身体をさまざまな角度から検査する体制を整えており、受診者さんの身体の状態やご希望に合わせて検査を行うことが可能です。また、最近では骨粗しょう症の検査である骨密度測定を行う機械の導入もしたため、骨粗しょう症が心配な方にはぜひ受けていただきたいです。
大腸内視鏡検査で、特に工夫をされていることについてお話をお聞かせください。
通常の大腸内視鏡検査では、2リットルの腸管洗浄剤を飲んでいただく必要がありますが、当院では受診者の検査時の負担を少しでも軽減するために通常の量の半分1リットルの量の腸管洗浄剤で検査を行えるように工夫をしております。内視鏡機器自体も、技術の進歩によりかなり改善されてきたため、受診者の皆さんには以前よりも苦痛も少なく検査を受けていただくことができるようになったと思います。
大腸内視鏡検査でポリープが発見されたときの対応はどのようにされていらっしゃいますか?
ポリープが発見された場合、5mm未満のものは経過観察になることが多いです。しかし、5mmから8mm程度のものは当院で切除、1cm以上のものは迅速に他の病院への紹介を行い、そこの処置を受けていただくことになります。受診者さんの中には、無症状だったにも関わらず便潜血の検査で陽性反応が出たため内視鏡検査を行った結果、進行がんであったという例もあるので、陽性反応が出たら内視鏡検査を受けていただきたいと思います。
胃や食道疾患に関して、特によく見つかる疾患や傾向はありますか?
上部消化管内視鏡で胃や十二指腸球部を丁寧に観察しますが、特に多い疾患は逆流性食道炎や慢性胃炎になります。また、ピロリ菌の抗体検査も行っており、ピロリ菌がある方に関しては内服治療を行うことで除菌を行います。ピロリ菌があることによって胃がんになる可能性が高まるため、胃がんを予防するための処置になります。しかし、胃がんになるリスクがゼロになるわけではないので、除菌後も年に1回は検査を行う必要があります。
医療機器を充実させていらっしゃる理由について詳しくお話をお聞かせください。
やはり、受診者の皆さんの身体をくまなくチェックして、病気を早期に発見するためには、新しい医療機器を積極的に導入するなどして医療機器の充実をはかることが大切だと思っております。最近導入した骨密度を測定する機械も、受診者の皆さんのニーズに応え、骨粗しょう症も早期発見すべき欠かせない疾患だと思い導入を決定しました。この医療機器も、これからより良い検診を行うために貢献してくれるのではないかと思っております。
山本内科医院で掲げられていらっしゃる理念についてお話をお聞かせください。
当院の理念は、受診者ファーストということで受診者の皆さんの利益を1番に考えています。そのために、まず、受診者の皆さんの声に耳を傾けるということを念頭に置いています。受診者の皆さんの訴えを聞いてから治療の選択を考え、そして、われわれが行う一つひとつの行動について丁寧な説明を行います。そうすることで、受診者の皆さんに治療方針などについて深く理解していただき、その上で治療を進めていけると考えております。
待合室にピアノやパイプオルガンがありますが、誰が弾かれているのですか?
当院の待合室は、とても音響の良い待合室になっておりまして、「歌の会」を月2回開いて受診者の皆さんと昔の歌を歌って脳の活性化をはかったり、バイオリニストの方々に来ていただいて演奏をしていただいたり、クリスマスなどの時期がくると私が自らピアノの演奏をすることもあります。来院される受診者の皆さんが、音楽の力によって少しでも癒やされて、落ち着いた気持ちになっていただければ良いと思っております。
予防医療の重要性について、先生のお考えを詳しくお聞かせください。
いろいろな病気、重大な病気が世の中にはたくさんあります。例えば、糖尿病や高血圧などは症状がほとんどなく、実はこのように沈黙している病気が世の中には非常に多く存在します。生活習慣病を罹患(りかん)する人が多くなっている現在において、症状のない段階で病気を見つけることが非常に重要になっています。全ての疾患は早く見つける、症状のないうちに見つけるということが命を助ける1番大切なことではないかと思っております。