脳ドック

くも膜下出血は予防できる?脳の検査と人間ドックについて知ろう

健康診断といえば、一般的な健診から人間ドック、部位に特化したがん検診など多様にありますが、今回ご紹介するのは「脳ドック」。近年では若い世代にも少なくない脳血管疾患、くも膜下出血や脳梗塞の不安を抱いている方はぜひご一読を。

現在の脳の状態を知り、将来的な病気リスクを診断する脳ドックと人間ドックとを組み合わせて、総合的に活用できる医療機関の検査事例とともにご紹介します。

目次
  1. くも膜下出血のリスクは頭部MRA検査で調べられる
  2. 脳ドックと人間ドックをセットで受診する必要性
  3. 疾患リスクが高まる40代は効率的に全身検査|ふれあい横浜ホスピタル[横浜市]
  4. 脳・肺・心臓まで徹底的に|西横浜国際総合病院[横浜市]
  5. まとめ|くも膜下出血にならないためにも脳検査をプラス

くも膜下出血のリスクは頭部MRA検査で調べられる

脳血管疾患(脳卒中)には大きくわけて「脳梗塞」と「脳出血」がありますが、脳の血管が破れる脳出血のうち、脳の表面を走る大きな動脈にできたこぶ(動脈瘤)が破れることを「くも膜下出血」といいます。

脳梗塞の発見には、頭部の断層撮影を行う頭部MRI検査が用いられますが、くも膜下出血のリスクとなる未破裂脳動脈瘤を発見するためには、血管の様子を確認できる頭部MRA検査が有用です。

現代は栄養過多ともいわれ、高コレステロール血症(脂質異常症:血中のコレステロール値が以上に高くなる)から動脈硬化をきたし、脳梗塞に陥る例が増えています。虚血性・出血性の両方のリスクを知り、脳血管疾患を未然に防ぐためには、頭部MRI/MRA検査をセットで受診できる「脳ドック」の活用をお勧めします。

*参考:日野市立病院/菊永裕行副院長監修「脳卒中の種類|タイプ別の概要と対策を徹底解説

脳ドックと人間ドックをセットで受診する必要性

脳血管疾患(脳卒中)の主な要因である動脈硬化は、生活習慣と深く関わっています。塩分や動物性脂肪の多い食事、慢性的な運動不足、喫煙、過剰な飲酒……このような生活が、高血圧、高コレステロール血症、肥満、糖尿病といった生活習慣病の引き金となります。

脳の病気が不安だから脳ドックだけを受診するのではなく、人間ドックで全身の健康状態を把握したうえで、脳ドックの結果とあわせて総合的に脳血管疾患リスクをとらえることが有用といえるでしょう。

*参考:三愛総合健診センター/中山尚登副院長監修「脳ドックはどんな人に必要?脳卒中リスクから見る検査項目や目的とは

疾患リスクが高まる40代は効率的に全身検査|ふれあい横浜ホスピタル[横浜市]

横浜市「関内」駅から徒歩3分。ふれあい横浜ホスピタルでは受診者の一人ひとりに寄り添えるよう、多様な人間ドックコースが設定されています。なかでも特に40代以降の方に多く活用されているというのが、「脳ドック付き日帰りプレミアムドック」。心臓や肺、胃、腎臓や肝臓などの生活習慣病のリスクを調べる人間ドックに、脳血管疾患リスクを調べる頭部MRI/MRA検査、さらに肝臓・すい臓など腹部の超音波検査、前立腺や子宮・卵巣のがんリスクを調べる腫瘍マーカー検査が含まれたコースです。

忙しい毎日に、健診の時間すら惜しいと思ってしまう働き盛り世代は少なくないでしょう。しかし三大疾患である脳血管疾患、心臓病、がんのリスクは40代に入るとぐんと高まります。こちらのコースなら約5時間でほぼ全身をチェックできるため、効率的に時間を使えますね。

ちなみに、ふれあい横浜ホスピタルは「女性にやさしい病院」というコンセプトも掲げられ、女性医師・女性検査技師が常駐されています。

詳しくはこちらのページで紹介しています。

▼脳血管疾患を見逃さないで「脳ドックつきプレミアムドック」

取材レポート[ふれあい横浜ホスピタル健康管理センター

 

気になる検査コース一覧

ふれあい横浜ホスピタル健康管理センターの場合

脳ドック付き日帰りプレミアムドック 66,200円
【男女ペア】脳ドック付き日帰りプレミアムドック 151,800円
プレミアムレディースドック(脳・乳・子宮検査付き)80,850円ほか

▷詳細・ご予約はこちらから

脳・肺・心臓まで徹底的に|西横浜国際総合病院[横浜市]

横浜・戸塚区にある西横浜国際総合病院では、一般的な人間ドックに脳ドックをプラスしたコースが用意されています。このコースを受診される方のきっかけは、同じ年代の方が職場で突然倒れたというショッキングな出来事も少なくないのだそう。働き盛り世代は特に、脳血管疾患の予防を意識した健診が大切ですね。こちらの脳ドックでは、頭部MRI/MRA検査のほか、頸部MRAも含まれています。

もっと自分の体のことを知りたい、できる検査はすべて受けておきたいという方には、「プレミアムドック」があります。人間ドック+脳ドックにプラスして、心臓の超音波検査(心エコー)、肺がんを調べる胸部CT検査、脳へ血液を送る頸動脈のエコー検査も含まれています。西横浜国際総合病院では検査の組み合わせを変更したり、オプション検査の追加なども可能なので、気になることなど医師に相談してみてください。

詳しくはこちらのページで紹介しています。

▼健康維持をあとまわしにしない「人間ドック+脳ドック」

取材レポート[西横浜国際総合病院

 

気になる検査コース一覧

西横浜国際総合病院の場合

人間ドック+脳ドック(頭部MRI/MRA+頸部MRA)49,500円
プレミアムドック(人間ドック+脳ドック+肺ドック+心臓ドック+骨密度+腫瘍マーカー5点)88,000円ほか

▷詳細・ご予約はこちらから

まとめ|くも膜下出血にならないためにも脳検査をプラス

くも膜下出血や脳梗塞などの脳血管疾患は、ある日突然襲われることがあります。自覚症状がないまま進行しているケースもあるため、まだ若いからと安心はできません。脳血管疾患は生活習慣病との関わりが深いため、人間ドックと脳ドックをあわせて検査することが早期発見につながるといえるでしょう。

40代に入ると脳血管疾患、心臓病、がんのリスクはぐんと高まります。現在の脳の状態を知り、将来的な病気リスクを診断する脳ドックと人間ドック、さらに肺や心臓など部位に特化した検査を組み合わせることも検討しながら、健康維持・管理に役立ててください。