東北各県から「PET-CT総合がん検診」の受診者が集まる健診施設
地方独立行政法人宮城県立病院機構 宮城県立がんセンターは、1967年に宮城県立成人病センターとして開院して以来、がん診療の発展に注力してきました。現状では、進行がんの完全治癒はきわめて難しいといえます。それはまた、がんの発見が早期であればあるほど、治癒の可能性が高まることを意味します。すなわち当院は、一見健康に思える人こそ、全身のがんリスクを調べる総合的ながん健診を受診するべきであると考えています。そして当院はがんリスクを発見する手段として、PET-CT(陽電子放射断層撮影)検査を中心とする検査項目を用いた総合がん検診を提供しています。
当院は、仙台市のベッドタウンとしての機能を持つ宮城県名取市愛島塩手字野田山にあり、宮城県を中心に東北各県から受診者が来院します。がんの好発年齢はさまざまです。そのため当院は、とくに年齢層を限定することなく、どのような年齢の人であっても、当院の「PET-CT総合がん検診」を受診してほしいと考えています。
宮城県立がんセンターのこだわり
がん細胞が正常細胞より糖を取り組む性質を利用する「PET-CT検査」
PETは糖代謝のチェック・CTは白地図をつくる機能
宮城県立がんセンターは、ほぼ全身のがんリスクを1度の受診で調べる「PET-CT検査」を、検査項目の中心にすえた人間ドックを提供しています。PET-CT検査は、がん細胞が正常な細胞に比較して、3~8倍のブドウ糖を取り組む性質を利用します。受診者は、ブドウ糖に似た検査薬(FDG)の静脈注射を受け、全身に運ばれるおよそ1時間後にPETカメラで撮影されます。
たとえていえば、CT検査で全身の「白地図」をつくり、次いでPET検査で「糖がはげしく取り込まれる様子(糖代謝)」の情報をとらえ、2つの情報を融合させることによって、がんが疑われる部分を発見するという仕組みです。
複数の観点からがんリスクを調べる検査項目を設定
当院の人間ドックでは、PET-CT検査以外にも検査項目を設定し、複数の観点からがんリスクを調べています。そうした検査項目としては、肺がんリスクを調べる「胸部CT検査」、胃がん・食道がんなどのリスクを調べる「上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)」、すい臓がんなどのリスクを調べる「腹部超音波(エコー)検査」があります。
なお、当院の胃カメラでは、内視鏡を鼻から通す経鼻方式を主に実施しています。
【女性向け】PET-CT総合がん検診/【男性向け】PET-CT総合がん検診
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんを調べる骨盤腔MRI検査
宮城県立がんセンターは、人間ドックの検査コースとして「【女性向け】PET-CT総合がん検診」を提供しています。PET-CT検査を中心とする検査項目を2日間の通院を通じて実施し、ほぼ全身のがんリスクを調べることが主な目的です。
この検査コースは、女性特有のがんリスクを調べるために、「骨盤腔MRI検査」を実施することが特徴です。子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどについて調べます。また、腫瘍マーカー検査(血液検査)も実施してCA125をチェックし、卵巣がんについて評価します。
PSAをチェックして前立腺がんを評価する腫瘍マーカー検査
当院は、人間ドックの検査コースとして「【男性向け】PET-CT総合がん検診」も設定しています。2日間の通院とほぼ全身のがんリスクを調べる主目的は、女性向け検査コースと同様です。特徴として、男性特有のがんを調べるために、腫瘍マーカー検査(血液検査)が設定されていることがあります。PSAをチェックし、前立腺がんリスクを評価します。
がんリスク診断をはじめ検査結果は受診者の希望により医師が直接説明
糖尿病・脂質異常症など生活習慣病リスクも評価
宮城県立がんセンターでは、人間ドックの検査結果は、受診後2週間をめどに郵送しています。また、来院したうえで結果に関して医師からの説明を希望する場合は、受診後はもちろん受診中にも申し込みを受け付けています。検査結果には、がんリスクに関する診断のほか、糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症など生活習慣病リスクに関する評価も含まれています。
なお、当院ではPET-CT検査をはじめとする画像診断の読影には、日本医学放射線学会認定 放射線専門医である2人の医師があたっています。
問題が見つかった際の精密検査や診療は自院で実施が原則
当院で人間ドックを受診した結果、がんをはじめとする何らかの疾患リスクが見つかった場合、精密検査から診療まで当院で実施することを原則としています。また、緊急を要する場合は、受診中に精密検査の予約を取ることもあります。なお、必要がある場合は他医療機関への紹介にも対応しています。
受診者リラックスしてもらうことを目的に院内環境や接遇目の向上に注力
専任スタッフが受付から検査の誘導、会計までサポート
宮城県立がんセンターは、受診者にリラックスしてもらうことを目的として、院内環境や接遇面の向上を心がけています。
受診の際は専任のスタッフが受診者に付き添い、受付から検査の誘導、会計に至るまでサポートしています。
専門医 女性 全年代 事前郵便物あり オプション検査あり
(1日目金曜日の場合は翌月曜日が2日目となります。)
◆PET-CT、腹部エコー、経鼻内視鏡、血液検査(肝臓系・腎臓系・膵臓系・脂質系 … 続きをみる
- 検査
内容 -
- 血液検査
- 尿素窒素
- LDH
- 抗体検査
- 腫瘍マーカー
- エコー
- CT
- MRI/MRA
- PET/PET-CT
- 内視鏡
- 尿/便検査
143,000円
(税込)- 全身くまなくチェックしたい方
- がん・脳疾患などを総合的に検査したい方
- がん・生活習慣病などを総合的に検査したい方
専門医 男性 全年代 事前郵便物あり オプション検査あり
◆全身のがんの早期発見を目的とする2日間通院コースです。2日間続けての通院コースとなっております。
(1日目金曜日の場合は翌月曜日が2日目となります。)
◆PET-CT、腹部エ … 続きをみる
- 検査
内容 -
- 血液検査
- 尿素窒素
- LDH
- 抗体検査
- 腫瘍マーカー
- エコー
- CT
- PET/PET-CT
- 内視鏡
- 尿/便検査
121,000円
(税込)- 全身くまなくチェックしたい方
- がん・脳疾患などを総合的に検査したい方
- がん・生活習慣病などを総合的に検査したい方
男女共通 全年代
◆PET-CT、腹部エコー、血液検査(肝臓系・腎臓系・膵臓系・脂質系・糖代謝系・血球系・肝炎ウイルス)、腫瘍マーカー、尿一般検査(定性、沈査)、便潜血がセットになっている内容です。
◆腫瘍 … 続きをみる
- 検査
内容 -
- 血液検査
- 尿素窒素
- LDH
- 胃ABC
- 腫瘍マーカー
- エコー
- CT
- PET/PET-CT
- 尿/便検査
宮城県立がんセンターの基本情報
- 住所・最寄駅
-
宮城県名取市愛島塩手字野田山47-1
JR東北本線(黒磯-仙台)名取駅(バスで10分)
- 休診日
- 土・日・祝 (年末年始)
- 支払方法
-
VISA/MASTER/JCB/AMEX/DINERS
現金
- 施設について
- 健診専用エリアあり 院内食堂・レストランあり(予約なしで利用可)
- 責任者
-
総長:山田 秀和
【略歴】
2023年 宮城県立がんセンター 総長就任
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