岡山旭東病院の写真・動画・インタビュー
岡山旭東病院インタビュー
人間ドックや健診を通じて皆さんの健康をお守りすることで、1人でも多くの方に人生を楽しく過ごしていただきたいと考えています
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【Dr.インタビュー】院長:土井 章弘 先生
身体の健康チェックを行うだけではなく、心も癒やしていただける時間を提供できるように、少しでも快適な環境で人間ドック・健診を受けていただける体制を整えております。特に脳ドックに関しては、長い歴史があり自信を持って提供している検査の一つで、認知症検査も含めたコースになっています。また、PET-CTを使用し、身体全体のがんの有無を調べることが可能なため、短時間で身体への負担が少ない健診を提供できています。
MRIやPET-CTを導入された理由について、詳しくお話をお聞かせください。
元々当院は、脳神経運動器の医療機関でした。最初に脳ドックを始めたのが1991年だったと思いますが、それからMRIやCTなどを導入していき健診の精度を上げてきました。そして、当時大きな大学にPETがないことを知り、それならば当院でPETを用いた検査を行いたいと考えいち早く導入し、このPETを活用して、がんドックを行ってきました。
健康センターは独立フロアになっていますがどのような配慮からですか?
当院は、脳ドックから始まった経緯があり、最初の方は非常に規模も小さく受診者の方も多くはなかったのですが、だんだんと受診者数も増えていきました。受診者数の増加に対応するために、2015年に新しい棟を建設したのですが、その際に4階のフロアを一般診療から切り離す形で健康センターを作りました。これにより、受診者のプライバシーを保つことができ、より一層快適に健診を受けていただけるようになりました。
岡山市のエリアで、疾病が見つかりやすい年齢層の傾向などはありますか?
特に岡山市の特徴というのはなく、全国とそれほど変わらないと思います。やはり、30代から60代の方の多くが健康に対する不安を抱いていると思います。この年代は、家庭のことやお仕事のことなどいろいろと責任もあり、日頃から考えることも多いため、ストレスなどで体調を崩される方も多く、病気が発見される確率も高いです。
健康維持や管理のために、特に先生が考える受診推奨のプロフィルについて教えてください。
当院の得意とする脳ドックに関しては、やはり働き盛りの40~60代の方に検査を受けていただき、早い段階で異常を見つけて治療し、健康を維持していただきたいと思います。特に脳ドックで発見される病気は致命的な病気であることが多いため、早期で発見することが大切になります。例えば、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤(りゅう)も定期的に健診を受けることで予防できますし、その他の病気に関連するアドバイスをすることもできます。
スタンダードな日帰り人間ドックの特徴についてお話をお聞かせください。
日帰り人間ドックのコースは、全身を検査するコースになります。この中には、がん健診は含まれておりません。含まれているのは、高血圧、糖尿病、メタボ、心臓などに関する検査になりますので、一般の特定健診をイメージしていただければと思います。また、このコースでは、栄養指導を行うといったように、食生活の改善に役立つアドバイスなどもさせていただいております。
得意とされる脳ドックコースの特徴について詳しく教えてください。
当院では、脳ドックを1991年に始めて以降、25年以上に渡って経験と知識を積み重ねてきました。大きな特徴として、脳の細部まで観察をするために、3テスラのMRIを使用していることが挙げられると思います。このMRIを使用することで細かい部分までよく分かるため、病気の早期発見に貢献していると考えます。最近は、高齢者の方も増えてきているため、このコースには認知症検査も含まれています。
検査でPET-CTを用いることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
がんの全てを発見できるというわけではないのですが、今の技術では1センチくらいのがんであれば、症状が出ない早い段階で発見することが可能です。また、PET-CTの良いところは、身体の特定の場所を検査するのではなく、全身をスキャンすることで身体全体のがんの有無を調べることができることが挙げられます。また、部位ごとに検査をしなくていいため、検査時の身体の負担も軽減されると思います。
院内にラボがあるとのことですが、詳しくお話をお聞かせください。
当院ではラボを活用して、院内でおくすりを作ることができるため、受診者の皆さんにはリーズナブルな価格でおくすりの提供ができています。これが院内にラボがある大きなメリットになります。また、PET検査に用いる放射性医薬品は他のおクスリと比べて短い時間で放射能が減衰するため、この放射性医薬品もサイクロトロンを用いて院内で製造しております。
がんドックに脳ドックがプラスされているコースで、脳ドックを付けられた目的について教えてください。
受診者の皆さんにとっては、身体全体、それから脳に何らかの異常がないかというのは非常に大きな心配だと思います。このように全部のスクリーニングを行ってほしいという要望がかなりあったため、料金は少々高くなるのですが、受診者の皆さんのご要望に応えたコース設定をさせていただきました。特に働き盛りでこれからまだまだお仕事を元気にやっていきたいと思っていらっしゃる方に受けていただきたいと思います。
健診終了後は、お食事の提供などはされていらっしゃるのでしょうか?
松花堂弁当形式になります。日本食の割と本格的なお料理を提供しております。これは、京都で修業した料理人の方に指導していただき、いろいろと相談しながら作っている料理になりまして、非常に人気が高いです。この料理がとてもおいしいと評判なのでぜひ食べたいという理由で受診されると言う方も結構いらっしゃると聞いております。
画像診断の読影体制について、詳しくお話をお聞かせください。
少しでも見逃しを減らし、健診の精度を向上させられるように読影を行う医師を常勤とパートで配置しており、丁寧に読影を行っているため、当院では読影に関してはかなり自信を持っております。また、放射線の担当医師がMRIやCTを読んで、同時に診察のときも目を通しているためダブルチェックならずトリプルチェックも行っております。
岡山旭東病院のアピールポイントをぜひ詳しく教えてください。
当院は、癒やしに非常に力を入れており、医療とアートを融合しようということで、院内には絵画などを飾り、月2回は音楽会なども開催しており、受診者の皆さんに癒やしの空間を提供しています。また、私は料理もアートの一つだと思っているため健診後のお食事の提供にも非常に力を入れています。このように癒やしの空間を作り上げることは受診者の免疫向上にもつながると考えており、皆さんには非常に喜んでいただいております。
予防医療の重要性について、先生の考えを詳しくお聞かせください。
予防医療は、非常に大切だと思っております。皆さん、もちろん病気にならずに元気にいつまでも生きていきたいと思っていらっしゃると思いますが、いつまでと言っても限りがあります。日本は100歳時代に突入して女性であれば100歳まで生きる確率が非常に高くなりました。そのため、平素から健康には気を付けて丈夫な身体作りと心作りをしていただきたく、そのお手伝いができれば私共はとても幸せだと思います。