阪南市民病院の写真・動画・インタビュー
阪南市民病院インタビュー
地域住民の健康を守るという使命を果たすため、われわれが中心となって健診受診率を上げられるように体制を整えていきます
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【Dr.インタビュー】院長:藤本 尚 先生
受診者の年齢層は60歳以上の方が大変多いため、じっくりと時間をかけて専門用語などは使わず、できるだけ簡単な言葉を使うことで皆さんに分かりやすい説明を行い理解していただくことを日々心がけております。また、受診者の話を丁寧にお聞きし、それぞれの受診者に必要なオプション検査をご提案させていただくことで、病気の早期発見・早期治療につなげるなど、地域住民の皆さんの健康を守るお手伝いをさせていただきます。
先生が医師を目指されたきっかけについて何かエピソードなどがありましたら教えてください。
私が高校生の頃に、身内の人が突然急病で倒れ、病院に救急搬送されたことがありました。その出来事は私にとってとても衝撃的なもので、それ以降、私はそれまでの生き方やこれからの人生をどうのように歩んでいくべきなのかということについて、深く考えるようになりました。そして、いろいろ考えた結果、医師になって人の役に立ちたいと思うようになり、医師の道を目指すようになりました。
医師として普段から心がけていることについて詳しくお聞かせください。
受診者の方たちは不安な気持ちを抱えて来院されます。そのような受診者のために、人に癒やしを与える存在でありたいと普段から思っております。やはり、医療に携わる立場の人間が緊張感や緊迫感を発していると、受診者に対してさらなる不安を与えてしまうと思います。そうならないよう、たとえ能力が劣っていたとしても、どこまでも温和な雰囲気を保ちながら接し、そしてそれによって受診者の心が穏やかになる、それが私の理想です。
受診する方と接するうえで特に気を付けていることなどがあれば教えてください。
できるだけ相手の立場に立って物事を考えるようにしています。その方にとってどのようにすれば、平常と同じような気持ちでお話をしていただけるかということを常に考え、そして発言やしぐさに注意を払いながら、受診者の方のお話を聞いたり、検査の内容について丁寧に説明をしています。このように、受診者の気持ちを重視して考えるということをとても大切にしております。
院内設備で特にこだわった部分などがありましたら詳しくお聞かせください。
受診者の方の貴重な時間を少しでも無駄にすることがないように、短時間でいろいろな検査を終わらせるべく、医療機器をどのようにすれば効率的に使用できるかを考えました。特に機器の配置にはこだわりをもって当院の建築段階から構想したため、そのおかげもあってか検査はスムーズに行うことができていると思っております。
導入されている医療機器で特にこだわって導入したものがありましたら教えてください。
20床弱と、当院の規模は決して大きいわけではありませんが、幅広く、一般的な検査を提供できるようにとCT、MRI、造影機器を含めて通常の業務に必要な医療機器はほぼフルラインアップでそろえております。そうすることで、地域住民の皆さまに過不足のない健診体制を提供できていると自負しておりますし、皆さまにご活用いただけているのではないかと思います。
阪南市民病院のアピールできる点や強みについてお話を詳しくお聞かせください。
まず、これから先も地域に貢献できる病院づくりを考えると、人材をしっかりと育てることがとても大事だと思っています。人材が育たなければいい医療を受診者に提供することはできません。そのため、人を育てながら自分も育つような存在であってほしいとスタッフにお願いしています。もう1点は、医療は相手に施す、相手を癒やすということなので、どれほど優しくなれるかが大切になります。この2点を職員に繰り返し伝えています。
阪南市民病院で掲げられている理念について詳しく教えてください。
病院としての理念というわけではありませんが、常日頃からわれわれがモットーにしていることがあります。それは、優しくて丁寧で温かい医療を受診者へ提供したいということです。どうしても時間の制約もあるので効率よく能率的に動こうとしてしまうのですが、その中で一度立ち止まって、受診者の方が納得してくれて温かい気持ちになって帰っていただける医療とは何かを考え、実行に移すようにしています。
検診が重大な疾病の早期発見につながったケースがあればお話をお聞かせください。
検診によって積み上げたさまざまな根拠に基づいて結果を示すことになるのですが、その根拠を積み上げていく中で普通の検診では見つけることが困難な血液疾患の診断に至ったことがあります。検診により受診者が将来的に受ける可能性のあった、苦痛を取り除くことができたときに、検診を受けていただくことができてよかったと思います。
予防医療の重要性について、先生の考えを詳しく教えてください。
私どもはこの地域で指定管理として市民病院としてやっている以上、地域の健康を守るということが重要だと考えております。当院は高齢者が非常に多い地域に立地していますので、高齢の方が病気になる前にさまざまな対策を打ち出していきたいと思っています。もちろん、高齢者以外にも住民の方はいらっしゃるので、皆さまの要望に応じて柔軟な対応ができればとも考えております。
検診にかける、先生の熱い想いについて語っていただければと思います。
検診は、受診時点での体の状態を確認することができますので、検診を受けた皆さんにはその結果をもとにこれからのことを考えていただきたいです。一方で、1~5年と、長い期間当院に通われている方もいらっしゃるので、そのような方には予防医学、健康家庭医療の知識を提供しますので、それをもとに日頃から健康維持に努めていただければ幸いです。
このサイトをご覧の皆さんへ伝えたいことがありましたらメッセージをお願いします
当院は地域の皆さまの需要に応じた形の医療を追及しています。検診も予防医学も、医学は非常に速い速度で進化しています。それに職員全体がしっかりとついていって、毎回検診などに来ていただいている方が説明の仕方など進歩してるなと実感していただけるような工夫を継続的にしています。それを体感していただけるような病院であると自負をもってみなさまにお伝えしたいと思います。