石井病院の写真・動画・インタビュー
石井病院インタビュー
病気を未然に防ぐことで「健康寿命」を延ばし、将来寝たきりにならず元気に長生きできる健診を提供しております
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【Dr.インタビュー】院長:石井 洋光 先生
予防医療の重要性に早くから着目し、「健康寿命」を延ばし、健康に生き生きと寝たきりにならずに最期まで自分の好きなことをやって人生を終えることを予防医療の最終の目標に、食事・運動療法を中心に受診者1人ひとりに合った指導をしております。そして、不安を抱えた受診者の方のために早期に病気を発見し、生活習慣で困っている人がいれば良いアドバイスをすることが非常に大切だと思い、日々の健診業務に携わっています。
医師を目指したきっかけについて、何かエピソードなどがありましたらお聞かせください。
今はもう亡くなった私の父は、私が2歳の時に開業しました。最初は診療所から始まって、その後、現在まで続く仁恵クリニックの関連施設を設置してきました。そのような父のたゆまぬ努力を小さい頃からずっと見てきて、大変な面もありますけれど、受診者の方に感謝されている姿を見て、良い仕事だなと思っていました。その時抱いた気持ちが自然と現在の医師と言う職業に導いてくれたという感じです。
医師として日頃から心がけていることについて詳しく教えてください。
われわれの、仁恵会グループのモットーである「仁」という言葉を胸に、思いやりの心をいつも持って、受診者の方と接するように心がけております。やはり、受診者やその家族は受診される際に不安な気持ちを抱えていらっしゃると思います。その不安を解消できるように、より安全・安心な医療や介護を提供することを目標に日夜仕事を頑張ることが、とても大事だと思っています。
健診業務に関しては、どのようなことに日々注意されていらっしゃいますか?
健診に関しましては、先代の理事長のときから予防医療に非常に力を入れております。病気も早期に発見することができればより高い治療効果を上げることができると思っておりますので、特に受診者の方には日常われわれが診察している中で足らないところは市の健診を勧めるなど、ホームドクターとしての使命を果たす役割もしています。
受診者と接する上で普段から特に気を付けているようなことがあれば教えてください。
私も、健診業務は一部担当しておりまして、受診者の方と関わる機会はありますが、そのときは形式的にならず、必ず困ったことは何ですか?と聞いて、それに対してアドバイス的なことを簡単にお話させていただくようにしております。受診者が、心配事や悩みを話しやすい雰囲気作りをすることにより、少しでも皆さんの不安が軽減されればとおもっています。
院内設備について、特にこだわったポイントなどがありましたらお聞かせください。
当健診センターは、健診センターと称しておりますが、病院に併設された医療施設になるため、そのメリットを生かして、検査を受けられる方には病院の医療機器を使用しております。検査は、完全予約制で、健診を担当する医師もしっかりと配置しておりますので、診療の合間に健診を行うということはありません。狭い病院ではありますが、健診は健診として当健診センターで完結できるようにする工夫をしております。
特にこだわって導入された医療機器などがありましたら教えてください。
先ほども申し上げましたが、当健診センターは病院に併設されているためできるだけ新しい医療機器を導入するように心がけております。最近では、NBIというこの頃開発されました胃カメラを特にこだわって導入いたしました。この機械を使用することにより、通常内視鏡より鮮明に画像を見ることができるため、受診者への説明にも非常に役に立っております。
働かれている職員に対して特に力を入れていることがあればお話をお聞かせください。
定期的には、健診センター会議を2カ月に一度行っております。その会議の中では、受診者からの意見や苦情、検査の流れに関して見直して、より良い健診を提供できるようにと皆で話し合いをしております。そして、検査後にフォローアップがすぐに必要な受診者がいれば、そのフォローがしっかりとできているのかというようなことをチェックするようにしています。
石井病院の強みやアピールできる点とはどのようなところでしょうか?
当健診センターは完全予約制で健診を行っておりますので、受診者1人ひとりのニーズに合った検査ができるということです。そして、健診部門にも管理栄養士と運動面でもしっかりとサポートできるようにと健康運動療法士も配置しておりますので、検査後にはしっかりと受診者それぞれに合わせたバックアップもできるように体制を整えております。もちろん、特定健診の方にも力を入れて指導をできるようにしています。
石井病院が掲げる理念について、詳しくお話をお聞かせ願います。
病院の理念は「仁」、思いやりをモットーに、安全・安心な医療を提供することを日々心がけております。受診者の皆さんに心地よく健診を受けていただくのは、われわれの仕事だと思いますので、健診というのは予防という意味もありますけれど、早期に発見する、もしくは生活習慣で困っている人がいれば予測的にこういう病気になりやすいこともあるとアドバイスをするという、そういったことが私は大事ではないかと思っております。
医師になってやりがいを感じた瞬間のエピソードなどがあれば教えてください。
これは、皆さん医師になったら言われることだと思いますけれど、一般診療で受診者が良くなって「先生、ありがとう」と言われるのが1番うれしいですし、健診では「先生の言った通り、早くに検査をしてよかった」、「良いアドバイスをいただいて、前回の健診の数値より良くなった」と言われるのが1番うれしいなと思います。
健診が早期発見につながったケースについて特に印象深いエピソードなどがあればお聞かせください。
この頃は大腸がんなども増えてきておりますので、便鮮血などの検査は非常に大事な検査だと思っています。その検査の中で、2回中1回検査でプラスが出た方がいらっしゃいました。受診者は、検査を行うことに対して抵抗があったのですが、そこをうまく説明して行った検査により大腸がんが見つけることができました。このような事例が結構ありますので、そういうのも健診の力かなと思っております。
予防医療の重要性に関して、先生のお考えを詳しくお聞かせください。
最近、よくテレビ報道されているので皆さんよく予防には気を付けられていると思います。国の政策もありまして、予防医療は一言で言いますと、健康寿命を延ばすことです。寝たきりにならず、長生きをするということが大事で、どれだけ高齢になっても寝たきりにならないことが予防医療の最終の目標だと思っています。そのために、健診を受け、病気を未然に防ぐことが大切です。
健診にかける先生の想いについて、詳しくお話をお聞かせください。
私は、父親の病院を継ぐ前から健診は大事だと思っておりましたので、さまざまな学会などにも入り、もう20年ちかく予防医療について勉強をしております。そういった立場から、これから病院のみならず、地域の人にも私の知識を広げて行きたいと思いますし、先ほども言いましたように、人間、基本は食事と運動ですので、もちろんクスリの助けも必要なときもありますが、そこら辺を中心に健診業務を行っていきたいと思っております。
今後、石井病院をどのような医療施設にしていきたいとお考えですか?
もちろん、健診の場合は早期発見が非常に大事になりますが、それ以外には、やはり健康寿命を延ばすということを目標にしております。最近特に思うのが、受診者の方が運動の仕方を知らないということです。そのような方にその人に合った運動のやり方を教えることはとても重要なことだと思っておりますので、食事・運動療法の指導を中心に頑張っていきたいと思っております。