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新潟医療センターインタビュー

提供できる医療をできるだけ分かりやすく説明し、受診者とご家族の方々としっかりと話し合いを重ね治療方針を決めております

【Dr.インタビュー】院長:吉澤 弘久 先生
受診者の方々、そして受診者のご家族のご希望を何よりも優先するために、現状で私共が提供できる医療を可能な限り分かりやすく、丁寧に説明することを日々心がけております。治療方法は複数提案し、それぞれの受診者に合った治療方法を選択していただき、さまざまな症状にできる限り対応することで、多様な側面から受診者を支えています。対応範囲が広い、専任のコンシェルジュによる案内でスムーズな受診も可能です。

  • 先生が医師を目指されたきっかけについて何かエピソードなどがありましたら交えてお聞かせください。

    私は高校生のときに血気胸という病気になり、3カ月ほど入院したことがありました。最初は、入院生活をすること、そして病気のことでとても不安でいっぱいだったのを覚えています。しかし、そのときの担当の先生にとても丁寧に優しく接していただいたことで、不安だった入院生活を無事終えることがでました。この先生との出会いがきっかけで、私も先生のような医師になりたいと思い始めました。

  • 医師として日頃から心がけていることなどがありましたら詳しくお聞かせください。

    受診者の方、そして受診者のご家族の希望を何よりも優先することを心がけております。そのためには、まず受診者やそのご家族に対して現状で私共が提供できる医療を可能な限り分かりやすく説明し、どのような選択肢があるのかを把握してもらうことが必要だと考えています。そのうえで受診者とその家族の皆さんと話し合いを重ね、一緒に治療を決めていくことが重要かと思います。

  • 受診する方と接する上で気を付けていることなどがありましたらお話をお聞かせください。

    まず受診者の皆さんがどのような症状を抱えていらっしゃるのか、また、どのようなことで困っていらっしゃるのかをじっくりと時間をかけて聞くようにしています。なぜなら、1人ひとりの受診者の皆さんに合った治療方針を多様な選択肢の中から複数ピックアップして提案し、その上でご本人、ご家族と一緒に治療方針を決めるためには、受診者の現状を把握することが必要だと考えているからです。

  • 施設でこだわっていらっしゃる部分などがありましたら教えてください。

    当院は、明るい雰囲気のエントランス、そして専任のコンシェルジュによる細やかな気配り、また、対応範囲の広い充実したスタッフが在籍しているところが特徴でございます。一般診療などで、どこに行けばいいのか、誰に対応してもらったらいいのか分からない場合があると思うのですが、そのようなときに専任のコンシェルジュは受診者の方に応じて、今後の動きについて丁寧に説明をさせていただきます。

  • 導入されている医療機器でこだわっていらっしゃる機器などがありましたら詳しくお聞かせください。

    当院は、消化器病センター、脳神経センターを備えているため、内科から外科への横断的な治療をシームレスに行うことができます。それから当院の循環器内科ではアブレーションと呼ばれる不整脈治療を行っており、県内から多くの方が来院されます。また、救急医療にも特化しているため、CTやMRIは常に稼働しております。人間ドックでは、胸部のCT検診、MRIによる脳ドック検診の2つを率先して進めております。

  • 施設職員の表彰制度について詳しくお話をお聞かせください。

    接遇研修やマナー研修は毎年実施しております。もちろんこの研修によってスタッフの接遇面での意識や対応は向上しています。しかし、よりいっそう、接遇面での対応の向上を図っていきたいという思いから、接遇改善のための接遇委員会による接遇優秀者の表彰を毎年行っております。このような取り組みを率先して行うことで、受診者の皆さんが気持ちよく来院していただける環境に少しでも近づければと考えています。

  • 新潟医療センターの強みとは何でしょうか?詳しく教えてください。

    まず1つに、急性期から慢性期まで幅広い医療の対応が可能であるということが挙げられます。受診者が抱えている症状はさまざまあります。それらにできる限り対応することで、多様な側面から受診者を支えることができればと思っています。また、私共は地域に密着した、地域中心型の病院であることを重視しております。地域に存在する医院だからこそ、地域を支えなければいけないという意識をもって日頃から医療に従事しています。

  • 新潟医療センターが掲げる理念についてお話しください。

    生命の尊厳と人間愛を基本としまして、地域社会の医療保険、福祉に貢献することができればということを考えております。人間ドックについての理念に関しては、地域の健康全体の向上が重要かと考えております。そういった意味で予防医学、健診というのは医療の一部として、非常に重要なものととらえております。

  • 医師になって良かったと思ったことについて、エピソードなどがありましたら教えてください。

    医師である以上、多くの困難に常に遭遇することになります。時には力不足を感じることもあります。しかし、どのような困難な状況にあっても、受診者や受診者の家族に対して尽力することを念頭に置き、医療に携わっています。そのような気持ちをもって日々を過ごす中で、受診者やその家族の方たちと同じ方向を向いて前に進んでいけていると感じられたときに1番の喜びを覚えます。

  • 予防医療の重要性について先生のお考えを詳しくお聞かせください。

    各治療の治療学は目覚ましく進歩しておりますが、未だ治る受診者が全てではないのが現状です。また、治療の過程でその副作用に悩まれる、そのようなことで困られる方が多いのも現状です。その中にあって、少しでも早く異変を発見することによって病気にかからない努力も必要でしょうし、病気になったとしても早期に発見し、合併症などで生活の質を落とさないようにすることも大切なのかと思います。

  • 予防医療の重要性を伝えるために行っていることなどありますか?

    身近に予防医療を感じてもらうための1つの活動として、JA広報誌「健康コラム」に毎月健康に関する記事を掲載しております。またそのほか、ほかの専門家との情報共有なども重要だと考え、年次ごとにわれわれが行っている、健診の精度管理についてのデータを収集・分析し、その結果を農村医学会などで公表、発表するような努力をしています。

  • 新潟医療センターの特徴についてお話を詳しくお聞かせください。

    当院の特徴として挙げられるのは、やはり地域中心型の病院であるということです。具体的には、当院に在籍されている先生の多くが、長年、新潟県において、研鑽を積まれてきました。このように、地域の医療に関して深い知識を有した先生方による丁寧な検診を受けていただくことができます。ぜひとも当院をご利用いただければと思います。

  • 今後新潟医療センターをどのようにしていきたいとお考えですか?

    地域に根差し、地域コミュニティーの中に自然と病院が存在し、誰でも気軽に来院することができるような、そんな地域に開かれた病院を目指しております。また、病院の中で今後重要視していきたい取り組みの一環として挙げられるのが、健康向上と疾患の早期発見であり、健診センターを中心として活動を展開していきたいと考えております。

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