医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニックの写真・動画・インタビュー
医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニックインタビュー
生活習慣病対策の一つとして、動脈硬化の検査に注力し受診者の皆さんにより新しい検査を受けていただけるように努めております
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【Dr.インタビュー】院長:福井 敏樹 先生
生活習慣病対策である動脈硬化の検査を始め心臓のエコーの検査、頸動脈エコーの検査、内臓脂肪の検査などは先頭を切って常により新しいものを導入して、その結果も含めてさまざまな形で情報発信をしてきたことは自負できる所だと思っております。乳がん検診には、マンモグラフィとエコーを併用し、女性技師を配置することにより女性の受診者の皆さんがこれまでより乳がん検診を受けやすい環境を整えております。
先生が医師を目指されたきっかけについてエピソードなどがありましたらお聞かせください。
エピソードと言うほどのこともないですが、私自身が子供のころからアレルギーがあり、いろいろ病院に行く中で自分の身体は自分で治したいという想いが子供ながらに芽生えました。それと、親が学校の教師でその仕事ぶりを知る機会も多くあったのですが、どうしても教師と子供という立場上、対等な関係を築けていないようでした。私は相手と対等な関係で話ができるような仕事に就きたいというのがあり、医師の道を選びました。
受診者と接する上で普段から気を付けていることなどがありましたらお話をお聞かせください。
健診を受ける方は、基本的に普段は仕事をされていて日常生活には支障がない方、いわゆる健康と言われている方になると思いますので、それこそ変に心配をさせたり動揺をさせたりしないということに気を付けています。健診を受けていただいて、前向きなお気持ちでこれから改善していこうというような気持ちになれるような指導ができるように心がけています。
院内の設備に関してのこだわりなどがありましたら詳しく教えてください。
もともと、当院はNTTが建てた病院で、かつ公共建築百選に選ばれている建物であるので、内観・外観ともにしっかりとした造りになっています。今、外観は老朽化が進行しておりますが、中はいまだに建築当時のような清潔さを保(たも)てているのではないかと思います。また、その内観に負けないように、設備的にもより新しい医療機器を導入し、予防医療に十分耐えられるような体制を整えております。
導入されている医療機器で特にこだわって導入された医療機器はありますか?
究極的には生活習慣病というのは動脈硬化対策というのが重要なため、動脈硬化の検査に導入するべき機器を導入し、より新しい検査を受診者の皆さんに受けていただけるように心がけています。動脈硬化の検査、それから心臓のエコー検査、頸動脈エコー検査、内臓脂肪の検査などは先頭を切って常により新しいものを導入して、その結果も含めて情報発信をしてきたつもりですのでそこは非常に自負できる所だと思っております。
乳がん検診で使用されるマンモグラフィは導入されていらっしゃいますか?
最近、マスコミなどで乳がんの問題がたくさん取り上げられるようになったことを受けて、当院も乳がん検診にさらに力を入れるべく、今年新しいマンモグラフィの機械を公開したところです。これから女性の方の健診をもっと広めていく上で、乳がん対策は重要だと思っております。そして、人間ドックの中で、マンモグラフィと同時に乳腺エコーも併用することを受診者の皆さんには推奨させていただいております。
オリーブ高松メディカルクリニックの強みとは何でしょうか?
当院に私が来て20年近くなりますが、来てすぐに「人間ドック健診施設機能評価」というものに目を付け、四国で1番早く機能評価を取得しました。この評価に恥じないように日々真摯(しんし)に医療と向き合っています。機能評価自体は5年ごとの更新になっていますので、2年半前にNTTからオリーブ高松メディカルクリニックに名称を変更したのですが、新しい施設としてもすでに更新を重ねているという状況です。
健診が重大な疾病の早期発見に繋がったケースなどがありましたら、詳しくお聞かせください。
最近だと若い女性が健診を受けた際に軽度の糖尿病ぐらいしか問題はなかったのですが、糖尿病の値が悪くなってきたときに詳しい検査をしたところ、膵(すい)がんが見つかりました。膵(すい)がんというのは手術困難な状態で見つかることが多いのですが幸い早期に発見できたことで治療をすることができました。この方は自分自身で健康管理されている方でもあったのですが、やはり自身の健康に気を遣うということは重要な事だとあらためて実感しました。
乳がん検診に力を入れていらっしゃいますが、具体的な取り組みとはどのようなことをされていらっしゃいますか?
先ほど少しお話しましたが、乳がん検診でマンモグラフィは必須の時代になっております。しかし、若い人だと乳腺が濃かったりすることでマンモグラフィではよく分からないデンスブレストの場合があり、そういう場合はエコーを併用する方が良いということも言われてきています。自治体健診でそこまで行うのは難しくても、人間ドックは任意型健診と言われるものですので、そういったことにまで幅を広げて検査をすることができます。
予防医療の重要性について、先生のお考えを詳しくお聞かせください。
今の日本の医療状況を考えると予防は大事といいながら、認知症や高齢者の利用に力を注がなければしょうがないような状況にあります。そんな中で、やはり日本の将来を見据えたときに、より健康なときからの健康管理、予防医療にもっと力を入れていくことが必要であるという気持ちは強く持っています。なので、高齢者への対応だけでなく、より若い人への医療、健診に今後も力を入れていきたいと思っています。
予防医療の重要性を伝えるための取り組みについてお話をお聞かせください。
できるだけ自分たちが行っていることを、論文として発表する、学会で発表することはわれわれの責務だと思って行っています。図書室に置いております動画、あるいは本というのは地域で予防医療の啓発活動を行うときに一緒に作ってきたものですし、本の方はNTTドコモ四国という会社の社内報で書いたものを本にしたものなので、一般の方向けに、医療にこだわらず、自分が日頃考えていることを知っていただきたいことを載せております。
今後、オリーブ高松メディカルクリニックをどのような医療施設にしていきたいとお考えですか?
健診と同時に一般診療も行っておりますが、健診だけだと1年に1回顔を合わせるだけです。健康な人はそれで良いのですが、生活習慣病などの病気があって治療が必要な場合や、あるいは定期経過観察が必要な場合も多々ありますので、そういう方が気軽に継続的に診療に来ていただいて健診だけではなく一般診療としても同じ医師が長年に渡って関わっていける「予防医療ホームドクター」を目指すことを1つのキーワードにしています。