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陣の内脳神経外科クリニックインタビュー

受診者の方たちが、少しでも治療に対して前向きに取り組めるようにポジティブな言葉遣いで診療することを日々心がけております

【Dr.インタビュー】院長:陣内 敬文 先生
重篤な受診者の方たちと接することが多い中で、専門的な難しい言葉などは使わず、前向きな言葉を掛けながら受診者の皆さんと共に取り組み治療に専念できる環境を作っております。一度損傷すると、2度と再生することなく重篤な後遺症を残すことが多く、時には命をも奪ってしまう繊細な脳という臓器を日々診察する中で予防医療の重要性というものを痛感し、MRIを駆使しながら早期発見、早期治療の予防医療を推進しております。

  • 先生の経歴と自己紹介をお聞かせいただけますでしょうか。

    長崎県立西高等学校を卒業後、1982年に長崎大学医学部を卒業し、同附属病院の脳神経外科に入局いたしました。そこで10年ほど勤務したのち、国立病院や総合病院の脳神経外科や救命救急センターに勤務しておりました。途中、1990年にはアメリカのニューヨークのアルバート・アインシュタイン大学に1年半留学をしながら神経病理の研修を受けました。このような経緯を経て、当院を開業したのは医師になって20年目の時です。

  • 医師を目指したきっかけに関して詳しくお話をお聞かせください。

    私が医師を目指したきっかけは、父の存在だったのではないかと思います。父は、私と同じ長崎大学の卒業生であり、開業をしておりましたので、毎日父の仕事の話を聞かされておりました。毎日一生懸命に受診者と向き合い、皆さんのために働くそんな父の背中を見て気付かないうちに自然と医師の道を選んでおりました。

  • 先生の中で、曲げられない信念などがありましたら詳しくお聞かせ願います。

    脳神経外科で働いている限り、どうしても重症の受診者の方たちに接することも大変多いです。しかし、直接的な言葉や専門的用語を使ってしまうと、受診者に予期せぬ心の傷を負わせてしまうこともあります。なので、できるだけ受診者の方が前向きになれるような、がっかりしないような言葉遣いや接し方をするようにしています。

  • 医師として、普段から心がけていることがあれば教えてください。

    やはり、受診者には前向きな気持ちを持っていただけるような対応をするということです。受診者がネガティブな気持ちを持ってしまうと、どうしても治療に対しても前向きになっていただけません。そのため、受診者の心に寄り添いながら一緒に治療に専念できるような状態を作れるように、前向きな言葉遣いをするなど心がけております。

  • 院内の設備でこだわっている部分などがありましたら教えてください。

    脳の病気は一度発症しますと、症状はある程度軽くなることはあっても修復ができないことがあります。そのため、脳卒中は、発症してからの治療より、どう予防するかということが大変重要になってまいります。当院は個人開業のため、あまり巨大な設備を導入することはちょっと難しいのですが、脳の疾患の予防および早期発見に役立つようにとMRIに関しては少し頑張って1・5テスラを導入しております。

  • 施設の職員や技師の方に対して、スキルアップのための勉強会などの開催があれば、お聞かせください。

    当院では、毎朝8時40分から10分間の朝礼を行っており、スタッフ各人テーマを決めて輪読会を行っております。輪読会の内容は、身近な話題から、新しいニュースのトピックスまで幅広く、皆で勉強をするようにしています。また、共通の話題をスタッフ皆で共有することにより知識量の増加につながっていると思っております。

  • 陣の内脳神経外科クリニックが掲げられている理念に関してお話をお聞かせください。

    「受診者の皆さんに治療へ参加してもらう」という方針をとっております。率先して治療に参加してもらうために、医師と受診者がお互いに疑問を投げ合うということをしております。また、当院にはリハビリ室があり、そこで集団でリハビリを行っておりますが、一方的なリハビリではなく、なごやかにリハビリをしていただくというモットーを持っております。参加してみたら意外と面白いといったうれしいお声も多くいただいております。

  • 検診の中でやりがいを感じる瞬間などを詳しくお聞かせください。

    検診であるため、基本的に正常な方が多く来院され、当院では約10人に9人の方の検査結果は正常になるかと思います。ただ、1人が異常を持たれており、軽症であれば当院のリハビリをおすすめし、場合によっては専門の医療機関を紹介し治療を受けていただくようにしております。われわれの診断により、受診者の体調をサポートをし、1日でも早い社会復帰ができると役立っているときにやりがいを感じます。

  • 検診をしていてよかったと思えた瞬間を具体的なエピソードを交えて教えてください。

    やはり、受診者ご自身が気付いていない自律神経の症状や、めまいの症状などを当院の検診により発見することができたときだと思います。ご自身の病気に気付いていなかった方がめまいなどの治療に参加していただくと、「10年ぶりに症状が良くなりました」などと言って喜ばれる方も大変多くいらっしゃり、そのような言葉をいただくときは本当に検診を日々行っていて良かったと思います。

  • 先生の考える予防医療の重要性に関してお話をお聞かせください。

    高血圧に関しては皆さん同じような認識を持たれていると思いますが、糖質異常、コレステロールに関してはテレビや週刊誌などでもいろいろと情報が溢(あふ)れ受診者の皆さんも何を信じていいのか、何が真実なのか混乱されていると思います。そのため、当院では頸(けい)動脈のエコーを中心に高脂血症があっても首が正常な方、高脂血症がなくても頸(けい)動脈に異常がある方で分かれてもらい、それぞれの症状に合った治療を提供しております。

  • 忙しくて、受診がなかなかできない方への取り組みを教えてください。

    お仕事が忙しく、定期的に来院することを忘れていらっしゃる受診者の方はとても多いです。そのため、当院では、1年以上検査などで来院されていない受診者の方たちにはハガキなどで連絡をし、定期的に検診を受けていただけるようにリマインドする取り組みを行っております。そういった当院からの連絡をきっかけに検査を受けに来ていただく受診者の方も大変多いため、今後もこの取り組みは続けて行きたいと思っております。

  • こちらのサイトをご覧になっていらっしゃる方へ、先生からメッセージをお願いいたします。

    当院は、MRIを駆使した脳ドックを日々行っております。脳の世界は非常に神秘的でまだまだ解明されていない謎がたくさんありますが、繊細な臓器のため一度ダメージを受けてしまうと、もとに戻らず、重篤な後遺症をもたらしてしまうだけでなく、時には命をも奪ってしまうこともあります。そのため、脳ドックなどを定期的に受けて、予防をしていただく事が一番重要となりますので、お気軽に当院にお越しいただければと思います。

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