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新百合ヶ丘総合病院インタビュー

新しい医療機器や知識はもちろん、分かりやすい説明をモットーに地域住民の方の健康管理に役立てる医療施設を目指しております

【Dr.インタビュー】予防医学センター センター長:袴田 拓 先生
PET-CTなどの新しい医療機器を導入することで病気を早期発見、早期治療、そして早めに対応をしていくことで、受診者の負担を肉体的、精神的、金銭的にも軽減できるようにサポートしております。
受診者に結果を説明する際には専門用語や回りくどい表現をできる限り使用せずに、分かりやすい説明を心がけることで受診者の理解を促し、不安感を取り除いた状態でお帰りいただけるようにアフターフォローも行っております。

  • 自己紹介をお願いいたします。

    筑波大学でお世話になった先生が新百合ヶ丘総合病院に在籍していらっしゃったことと、新しい病院の立ち上げというものに興味があったことも手伝って、2014年から当院で勤務し始めました。実は前に所属していた医院において2009年頃から健診部門に携わっており、当院に来た時点で既に5年ほどの経験を積んでいました。なので、当院の健診部門では所属当初からそれまでの経験を生かしたより良い貢献ができていると思います。

  • 院内の設備に関して、こだわった点について詳しくお話をお聞かせください。

    やはり健診に来られる受診者の方は緊張していたり、不安を感じていたりすると思います。当院ではそのような受診者に少しでも落ち着いてもらえるよう、内観に工夫をしています。たとえば、健診センターのような施設ですと、病気に関するいろいろなポスターなどが貼ってあり、雑然としたイメージがあると思いますが、今のところ当院ではそのようなポスターなどは掲示せず、すっきりと落ち着いた雰囲気作りを大事にしております。

  • 受診者方の年代や性別に関して詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

    男性、女性関係なく多くの方がいらっしゃりこれといった特徴はないのですが、年代別の特徴はあり、主に50代以上の方が過半数を占めております。当院の立地する地域はベッドタウンであり、主婦層の方も非常に多く住まわれていらっしゃいます。

  • 新百合ヶ丘総合病院で掲げられている理念に関して詳しくお話をお聞かせください。

    一つの大きな理念としては「全ては受診者様のために」というものがございます。健康診断にもさまざまな医学的な専門用語が出てきますが、受診者が理解しがたい専門用語を並べる説明ではなく、できるだけ分かりやすい説明を心がけ、不安感を取り除いた状態でお帰りいただきたいと考えております。そのため、毎日午後の時間帯を利用して、ご希望される方にご来院いただき結果説明を丁寧に行うなど、アフターフォローも重視しております。

  • 毎日健診を行う中でやりがいを感じた瞬間についてお話をお聞かせください。

    受診者の方は体の異変の原因がわらかないからこそ不安感や恐怖心を抱かれるのだと思います。そのような受診者に落ち着いていただくには、やはり、丁寧な結果と今後の対応に関する説明をすることだと考えています。このような信念をもって日々受診者一人ひとりに真摯に向き合い対応する中で、受診者が抱えていた不安を拭いさることができ、そして心落ち着いてお帰りいただけたときにやりがいを感じます。

  • 健診を行う中で重大な疾病の早期発見に繋がったケースについて詳しく教えてください。

    当院では、PET-CTというがん検診を採用しておりますが、働き盛りの受診者の方の中には、手術で処置できる早期の段階で肺がんや膵臓がんを発見できたケースが何件かございます。また、自覚症状の無い段階で受診された方の中で、心筋梗塞を起こしかねない状態にまで進行していたということもありました。このように、健診によって異変を早期発見できたことで受診者の方から感謝していただくことも多くあります。

  • PET-CTを導入された理由に関して、詳しくお話をお聞かせいただければと思います。

    PET-CTを主に利用するのはがん検診になりますので、がんの早期発見のためというのが大きな理由になります。また、がん検診の際に全身のCTスキャンを撮るのですが、これによって悪性疾患以外のさまざまな病気も合わせて発見できるという利点があります。コストは比較的高めではありますが、受診者の方の大きなメリットになると考えて当院では導入させていただきました。

  • センター長のお考えになる予防医療の重要性に関してお話をお聞かせください。

    最近は予防医学が非常に注目されております。さまざまな病気の治療法も日進月歩で発見されておりますが、やはり未然に防ぐということにかなうものはないと考えています。ですので、できるだけ早め早めに身体の異変を察知して、対応をしていくということが重要となります。また、病気を未然に防ぐことは医療費の抑制という面でも非常に有効であります。ぜひ多くの方に健診センターをご利用いただきたいと考えております。

  • 仕事などで忙しくて受診できない方に健診を受けてもらうためにどのような取り組みをされていらっしゃいますか?

    ほかの診療科の先生にもご協力いただき、病院内外で定期的な講演会を行い、病気に対する理解を深めていただくと共に、健康診断に対して抵抗を少なくしていただけるようにと取り組みをしております。最近では各企業でも健診を進めているので、意識は高まってきているとは感じております。

  • 健診にかける先生の思いなどをぜひ詳しくお話をお聞かせいただければと思います。

    当院は2012年に開院した病院になりますが、PET-CTの導入や脂肪肝の検査の採用といったように、新しい設備や取り組みを行うことによって、地域住民の皆さまの健康管理に少しでも役立つことができるように日々努力をしております。分かりやすい説明をモットーに受診者の皆さんと接するようにしておりますので、1年に1回でも2年に1回でも結構ですので、受診していただきたいと思います。

  • 最後に、メッセージをお願いいたします。

    昨今、ベッドタウンとして人口増加の著しい川崎市北部に望まれてできた新百合ヶ丘総合病院ですが、PET-CTや脂肪肝の検査なども新しく始め、MRエラストグラフィという脂肪肝を診断する画像機器なども取り入れております。新しい機器や知識はもちろんですが、できるだけ分かりやすい言葉で説明することをモットーにしておりますので、ぜひご受診いただきたいと考えております。

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