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大阪府済生会泉尾病院インタビュー

受診者の皆さんに健康で元気に過ごしていただき、将来は自然な形で寿命を全うすることができるように予防医療に注力しております

【Dr.インタビュー】センター長:江口 典孝 先生
人間ドックや検診に使用する医療機器は、日常の診療や治療に使用されるタイプのものと同じものを使用することで、より見逃しが少ない検診結果を提供することができるため、早期発見・早期治療につながっております。また、病院併設の検診センターであることから、各科の担当の医師が検診を行うことが大きな特徴であり、受診者の疑問や質問などには丁寧に細かく答えることができ、治療に関するお話もさせていただくことが可能です。

  • 先生が医師を目指されたきっかけについてお話をお聞かせください。

    医師を目指したきっかけという大きなものではないのですが、高校時代に私自身が大きな病気をしました。そして、今も実はそれで通院をしていますが、その病気がきっかけでどうして自分がこんな病気になったのかという疑問がわき始めました。それから、自分が医師の道を目指すことで、もしかしたら、その疑問が解決するのではないかと思い、医師になることを決意しました。

  • 医師として日頃から心がけていることについて詳しく教えてください。

    受診者と医師という関係ではなく、人と人として対等にお話をさせていただきます。常に受診者にはどんな心配事があるのか、あるいは何をお知りになりたいのかを私が考えて、それに対してきちんとお答えができるようにということを目標に日々の診療を行っております。しっかりとお話をお聞きし、丁寧に疑問や質問などに答えることが非常に大切だと思っており、信頼関係を築く大切な1歩になると考えています。

  • 受診される方と接する上で気を付けていることがあれば教えてください。

    受診される方は、主に人間ドックや健康診断で来られていますので何か自身の身体に関して心配事がある、または健康に対しての不安があるということが多いと考えています。やはり、ご自身の身体について心配される時間が長く続くことは、かなりのストレスになるため、受診者の皆さんには心配事や疑問に思うことが少しでも分かった状態で気持ちよくお帰りいただけるようにするということを常にモットーとして掲げ、診療をしております。

  • 院内設備に関して、アピールできる点のお話を詳しくお聞かせください。

    当院は、済生会病院で全科そろっている医療施設になります。そのため、検診で何か発見された場合は、各科の担当医がお待たせすることなく、すぐに受診者の診療や治療に入れるということを大きな特徴と考えております。早期に治療を開始することが重要と言われておりますので、スピード感を持った対応をいたし、病院に併設されている検診センターであるという強みを生かして日々の検診業務を行っています。

  • 導入されている医療機器で特にこだわって導入されているものがあれば教えてください。

    CTの機械は64列のCTを導入しておりまして、特にCTを使用した肺ドックなどに関しては力を入れています。また、同じように脳ドックのためのMRIの機械も新しいものを導入しておりますので、病変の早期発見にはかなり貢献しているのではないかと思います。当院で使用している医療機器の多くは、病院の診療や治療で使う医療機器を流用しているというのが大きな特徴であり、検診の質の向上を常に目指しております。

  • 接遇面で力を入れていることがあれば教えてください。

    接遇に関しては、月に1回スタッフの皆で集まって院内での出来事に関してフィードバックを行って、もう一度初心にかえって練習するというようなことを心がけております。それ以外で言えば、例えば、エコーであったりカメラであったりの技術を要するようなものに関しては、スタッフに研修会だったりあるいは、学会で率先して活動してもらって日々検査の経験を積んでいただき、腕により磨きをかけていただくように指導しています。

  • 医師になってよかったと思えた瞬間のエピソードなどがあれば教えてください。

    私は人間ドックのセンター長と総合内科の部長も兼任しているのですが、以前ほとんど症状がない方が肺ドックを受けられ、肺がんが発見されたときに、そのまま内科の病棟にお連れし治療も入院も私が担当させていただきました。結果的には外科で手術をしていただきましたが、異常が見つかって治療を行い、感謝されて帰っていただく、という一連の流れに関わることができることに医師としての喜びを感じます。

  • 予防医療に対する先生のお考えについて、詳しくお聞かせください。

    日本の現状は予防医療にあまり手がかかっておらず、亡くなる最後の数年間に大量の医療費がつぎ込まれることによって国の財政を圧迫しています。私は、このような形ではなく、年齢が若いうちから予防医療にお金をかけることで、最期は無理に延命されるのではなく、自然な形で寿命を全うされるというような状況が本来の姿ではないかと思っております。その理想の状況を目指して、検診業務に神経を注いでいます。

  • 先生のお考えになる大阪府済生会泉尾病院の強みとは一体何でしょうか?

    私たちは、先ほども申し上げましたが病院内にある検診センターになるため、実際に検査は大阪府済生会泉尾病院で働いている各科の担当の医師が行っています。例えば、子宮がん検診であれば、産婦人科の担当の医師が検診センターに来て診察をし、細胞を実際に採取させていただき判定をいたします。また、内視鏡検査に関しても消化器内科の担当医が行うため、何か質問があった場合にも具体的なお答えができます。

  • 予防医療の重要性を伝えていくために取り組まれていることがあれば教えてください。

    健活(けんかつ)セミナーというものを行っております。健活は、勝手に作った私たちの造語ですが、婚活や就活という言葉をヒントに健康を極めていただけるようにという想いからきています。院内からより広い区民ホールへと場所を移し、乳がん検診や肺がん検診のススメや実際に病気になったらどのような治療を行うのかなどのテーマで月に1度講演を行っております。この講演には毎回200名近くの方に集まっていただいています。

  • 今後、大阪府済生会泉尾病院をどのような医療機関にしていきたいとお考えですか?

    今後は、これまでのように病院の敷地内に併設されている検診センターであるということを生かし、各科の担当の医師が診察を行い判定するというスタイルを維持していき、なおかつ検診の精度を向上させられるようにしていきます。また、検診を行うときから、異常が見つかった場合はどのような治療を行うべきかなどの治療計画を考えながら検査を行うことで、検診が治療に直結できるように検診を行いたいと思います。

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