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池田病院 健康管理センターインタビュー

人間ドック後、早期に治療を開始することが可能な病院併設というメリットを生かすために、検査による早期発見に努めています

【Dr.インタビュー】副院長:池田 聡 先生
身体への侵襲ができるだけ少ない治療ができるよう、万が一、人間ドックにより病気が発見された場合には、早期に治療を開始するべく迅速な対応をしております。また、直接胃の中を確認することにより、病変の早期発見に役立つ経鼻内視鏡を使用した胃カメラ検査を導入しました。経口内視鏡よりも細径のスコープを使用するため、個人差はありますが検査時の苦痛軽減に役立っていると考えています。内視鏡検査でのつらい経験から検査を敬遠されていた方に、少しでも負担を少なくできるような検査を提供していけるよう努めています。

  • 先生が医師を目指されたきっかけについて、お話をお聞かせください。

    私は、先代の長男であり、当院の2代目の院長となります。そのため、産まれてからずっと手術や診療や忙しい父の姿を見て育ってきました。医師という職業を幼い頃から身近に感じていたため、医師になりたいという大きな志というのは特になかった気がするのですが、自然と医師の道を目指すようになりました。医師は大変な職業ではありますが、いろいろな人の力を借りることで、医師としての職務を全うできています。

  • 受診者の皆さんと接する上で特に気を付けていることなどがあれば教えてください。

    受診者の方は、治療、検査、診療などで来院されるときは、不安を持っていらっしゃることが多いです。そのため、そのような方に対してできるだけ分かりやすい言葉を使い、やさしく話しかけることで少しでも不安を取りのぞければと思いながら受診者に接しています。また、人間ドックに来られる方は検査を受けて、自身の健康状態がどのような状態なのかを確認して帰られたいため、説明には十分時間をかけております。

  • 池田病院 健康管理センターで特に力を入れていらっしゃる検査などはありますか?

    当センターでは、鼻から行う内視鏡検査に特に力を入れております。人間ドックでは、受診者の約90%の方が内視鏡検査を受けられます。そのため、内視鏡はできるだけ新しいものにアップデートをし、レーザーを使用した内視鏡を取り入れるなど、病気の早期発見の確率を高められるように努めております。また、経鼻内視鏡は経口内視鏡よりも細径のスコープを用いるため受診者の負担軽減に役立っています。

  • 院内設備に関して、特にこだわったポイントなどがあれば詳しくお話をお聞かせください。

    当センターでは、2016年に院内や受付をリフォームしたということもあり、今まで以上に清潔な施設で快適に検診を受けていただくことができるようになったと思っております。また、雰囲気のあたたかい色味や座りやすいソファなどを配置し、人間ドックを受診する方が心身ともにリラックスして検査までの時間を過ごせるような環境を整えました。このほか、医療機器に関しては、内視鏡、CT、MRI、超音波機器などいろいろなものをできるだけ新しいものを取り入れることで検診の精度向上に努めております。

  • 働かれている職員に対して特に力を入れていることがあれば教えてください。

    人間ドックを行うにあたって、事務のスタッフを始めいろいろな職種の方が運営に関わっております。その中でも特に検査技師や内視鏡検査技師、エコーと検査技師に関しては、診断をサポートする立場にいるため、できるだけ研究会や学会に出席してもらうように指導をしております。私が学会に行く際に当センターのスタッフを同行させ、または職員に発表させることで、スタッフ1人ひとりのレベルの向上を図っております。

  • 池田病院 健康管理センターの強みについてお聞かせください。

    当センターでは「一期一会」という言葉を大事にしておりまして、1年に一度来院される方もいらっしゃいますが、一度来院されその後また何度も来ていただくことはなかなか難しいため、できるだけ来院された最初の日に異常があれば指摘し、二次検査や治療が必要なことをお伝えします。そのため、たとえば紹介状が必要な方であればその日のうちに紹介状を書いて近くの医療施設に紹介できるようにスピーディーな対応をしております。

  • 池田病院 健康管理センターで掲げられている理念についてお話をお聞かせください。

    当センターは、池田病院という個人病院に併設された健康管理センターになるため、池田病院と同様に「予防医療・老人福祉・救急医療」の三つの柱を掲げております。ただし、当センターは健康管理に重点を置いた施設になりますので、その中でも「予防医療」に大きく重点を置き、病気の早期発見とその後の早期治療につなげるということを目標に掲げ、またそれが当センターの大事な役割であると自覚し、日々の業務に携わっております。

  • 先生が医師になられて良かったと思えた瞬間のエピソードについて教えてください。

    当センターで行う人間ドックで言えば、私が内視鏡検査を担当したときに感謝のお言葉をおっしゃっていただけたときはやっぱりうれしく思いますし、私のモチベーションがふっと上がる瞬間でございます。できるだけ多くの方の内視鏡検査を担当し、また、その他の場面でも率先して受診者と関わっていけるように毎日頑張っております。

  • 現在非常に注目されている、予防医療に対する先生のお考えを詳しくお聞かせください。

    当センターは人間ドックを主に扱っている検診施設ではありますが、病院に併設されているため、受診者が人間ドックに来られて血圧が高く薬を飲んだ方が良いと判断した場合はその場で保険診療に切り替えて病院の方で薬を出すことができます。せっかく見つかった症状なのだからすぐに治療をしましょうと話を進めることができる人間ドック施設です。このように見つかった症状をすぐに治療につなげることが大切だと思っています。

  • 胃カメラ検査で、ピロリ菌への感染が認められた場合の対応はどのようにされていますか?

    胃がんの原因は、ほとんどがピロリ菌だということが学会でも言われております。そのため、ピロリ菌の感染している胃をピロリ菌感染胃炎と申しますが、ピロリ菌がいると判断した場合は、受診者のご希望によりそのままピロリ菌除去ができる薬を出すことができます。このように人間ドックに来ていただいた方にピロリ菌が発見された場合、すぐに対応することでピロリ菌感染による胃がんも撲滅できるのではないかと思っております。

  • 人間ドックを受ける施設を探している方へ、先生からメッセージをお願いいたします。

    人間ドックを古くから行っており、長年胃カメラ検査を実施しながら、日々技術の向上につながるよう努めてまいりました。人間ドックは何歳から受けるのが良いかと悩まれていらっしゃるかたも多いと思いますが、たとえば35歳になったら一度受けてみて身体の健康チェックを行い、それからは医師と相談して定期的に受けていただければ良いと考えます。心配な症状などがあればオプションで検査を追加することもできるためぜひご相談ください。

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