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京浜総合病院インタビュー

さまざまな事情や不安を抱えて来院される受診者の方の気持ちに寄り添うことで、地域に根差した医療を提供します

【Dr.インタビュー】院長:岩崎 浩 先生
検診では、普段生活をしていて何も自覚症状がない受診者が来院して検査を受けます。そのため、医師として当たり前のことを当たり前に行うことが重要であり、検査や問診を丁寧に行い見落としがないことがとても大切だと思っています。当院では、数ある検査の中でも特に上部内視鏡に力を入れており、新しい内視鏡を導入することで、小さな病変も見逃さずに病気の早期発見・早期治療に貢献し、地域住民の健康を支えております。

  • 先生が医師を目指されたきっかけについて、エピソードなどがあれば教えてください。

    まだ、幼いころに父親から医師になってはどうかと言われたこともありましたが、当時は医師になることは考えていませんでした。しかし、父と父の兄弟が結核で若くして亡くなり、私の兄がポリオ(小児まひ)で亡くなるといった体験を経るにつれ、何か人を助ける仕事をしたいと思い始めるようになりました。そのときに、父親が私に医師になってほしいと言っていたのを思い出し、親孝行の意味も込めて医師の道を目指すようになりました。

  • 医師として普段から心がけていることについて詳しくお話をお聞かせください。

    検診業務、検査、一般診療の全てにおいて丁寧に診療を行うことを常に心がけております。特に、ミスがないようにということを常に思って、普段の業務を行っています。医師という職業は、人の命に関わる重要な職業であり、ミスが許されません。そのため、どんなささいなことでも見落としがないように、受診者の話に耳を傾けたり、1つ1つの検査を丁寧に日々行うようにしています。

  • 人間ドックや検診を受診する方と接するうえで気を付けていることについて詳しく教えてください。

    人間ドックや検診を受診する方は、普段生活をしていて何も自覚症状がない方が、ご自身が健康であることを証明するため、確認するために来院されこともありますし、まだ症状がない病気の早期発見を目的として来院される場合もあります。どちらにしても、検査や問診は丁寧に行い、少しの見落としもないようにすることが大切だと思っております。

  • 導入されている医療機器で特にこだわって導入したものがあれば詳しくお話をお聞かせください。

    検診業務は通常、外部より先生に来ていただいて検査体制を整えているところがほとんどですが、当院の規模で内視鏡検査ができる医師がそろっているのは珍しいと思います。ですので、そのようなマンパワーを最大限に発揮するために、内視鏡はできるだけ新しいものを導入して検査を行うようにしております。新しい医療機器を導入することで、当院の医師の力を遺憾なく発揮してもらい、病変の早期発見・早期治療を目指しています。

  • 内視鏡検査を受けやすくするために、何か工夫されていることがあれば教えてください。

    内視鏡検査がどうしてもつらいという方には、安定剤を使用することで少しでもラクに検査を受けていただけるようにしております。当院では、経鼻内視鏡も導入しておりますが、画像の鮮明さや診断面などを考慮し、経口内視鏡をおすすめしております。少しでも受診者の方にはできるだけリラックスして検査を受けていただきたいと考え、看護師も含めてスタッフ皆が検査を受けやすい環境作りに努めております。

  • 京浜総合病院で掲げられている理念についてお話を詳しくお聞かせください。

    地域に根差した医療を提供することを常に考えております。実際、当院に来院される方は、近隣の方がほとんどであるため、1人ひとりの受診者に寄り添える医療施設でありたいと思っています。受診者の皆さんは、全員が異なる環境で生活し、そしてそれぞれに事情を抱えていらっしゃいますので、問診などで丁寧にお話をお聞きすることでそれぞれの状況に応じて診療していきたいと考えております。

  • 医師になって良かったと思えた瞬間のエピソードなどがありましたら詳しく教えてください。

    多くの方が内視鏡検査はとてもつらい、もう受けたくないと思われています。内視鏡検査は、嘔吐(おうと)反射を起こしやすいため、毎回とてもつらい思いをして検査を受けていらっしゃる受診者の方も多いのですが、「今日の検査はラクだった」と言うお言葉をいただくと、医師としてとてもうれしいですし、これからも受診者の皆さんに少しでもラクに検査を受けていただけるように努力していきたいと思えます。

  • 予防医療の重要性に関して、先生のお考えを詳しくお聞かせください。

    日本の現状を考えると、医療費高騰が1番の問題になっていると思っています。財政状態も赤字財政が続いていますので、病気を発症する前に対処したほうが医療費の削減にも大きくつながってきます。そのため、受診者の身体的な負担だけでなく、社会全体のことを考えても予防医療は、これまでよりも重要になってくると思っております。

  • 予防医療の重要性を伝えるために具体的にどのような取り組み行っていらっしゃいますか?

    日々の検診や診療の中で、糖尿病などの生活習慣病になりかかっている世代の方には、食事療法であったり、服薬するほどではないが血圧が高めの方には塩分制限や体重コントロールなどの一般的なことに関しては指導を行うようにしております。重大な疾病につながらないようにうまく病気をコントロールしてあげることが非常に大切です。

  • 京浜総合病院の強みやアピールできる点についてお話をお聞かせください。

    内視鏡に関しては、この規模の医療施設にしては充実している方だと思っています。実際に、丁寧に診療を行うことでほかの医療施設で見逃されてしまったポリープを発見することもあり、当院は早期がんの発見にも貢献をしていると自負しております。内視鏡検査では、経験や技術がとても重要になってくるため、スタッフ一同技術力の向上に努めております。

  • 今後、どのような検診が行える医療施設にしていきたいとお考えですか?

    上部内視鏡検査に関しては、たくさんの方に受診していただいており、成果も出てきているとは思っておりますが、大腸カメラに関しては、これからもっと件数を伸ばしていきたいと思っております。そのためには、さらなる設備投資とスタッフの技術向上といったように、充実した検査を行える体制を整えていくことで、これからよりたくさんの方に内視鏡検査を受けていただきたいです。

  • 検診にかける先生の熱い想いについて語っていただければと思います。

    私は大丈夫!と思っている方にもまだ症状が出ていない病気が潜んでいる可能性は十分にあります。病気は早期発見することにより、身体への負担も少なく治療を進めることができたり、治療の選択肢も多く、医療費も軽減できます。そのため、多くの方に年に一回の定期健診を受けて病気の早期発見・予防につながるよう、ご自身の健康維持に努めていただければと思います。

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