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銀座医院インタビュー

人と人とのつながりを大切にし、「温かい医療」を提供することを目標に受診者の意見や考えを尊重しながら日々診療をしております

【Dr.インタビュー】院長:竹田 義彦 先生
「温かい医療」を提供することを日々の目標とし、ほほ笑み、アイコンタクト、ごあいさつに加えしっかりと受診者の方達に対して説明をするということを心がけております。
病気や異常な数値がどういった原因で起こっていて、何をすればよいのか、今後どういったことに気を付ければよいのかを十分に時間をかけて説明する事が「温かい医療」の第1歩だと考えているため、受診者のどんなささいな質問や不安に関しても真剣に向き合っております。

  • 先生が医師を目指したきっかけについてお話をお聞かせ願います。

    私は、幼い頃から自然科学に興味を持っており、さまざまな物の真実や原則は自然科学で答えを出せるという考えがあります。私は小学生から慶應に通っており、その創立者である福沢諭吉先生の教えに「有形なものは数理学、無形なものは独立心」とあるのですが、私もその通りだと思っています。私は中学と高校のときに両親を亡くしており、そのときに人の命を奪ってしまうものと戦うことが私の人生の使命だと考え医師を目指しました。

  • たとえば物理学者などの道を検討しなかったのは人を助けたいという部分からでしょうか?

    私は大学卒業後リウマチに関する研究をする中で、免疫に興味を持ち、その中でも自己免疫、自己検体という自分に対して抗体を作ってしまい、自分自身の健康な体を敵だと思って攻撃してしまうことに着目しました。そして、アメリカに渡り、23年間臨床と研究をしていました。しかし、福沢先生の「実践なき学問は無学に等しい」という言葉に感銘を受け、私の使命は目の前の受診者を治療することだと考え、日本に戻り当院で働いています。

  • 医師として日々心がけていることに関して詳しくお聞かせください。

    私が23年間接してきた自然科学という基礎の医学は、真理を求める冷静なものでなくてはならないという考え方があります。しかし、銀座医院の理念に「人と人との繋がりを大切にした温かい医療」とあるように、医療においてはそれだけではいけない、冷たいものだけではいけないと思います。やはり命、そして命の後ろに心というものがあるので、そういった温かいものを大切にしなければならないといつも思っています。

  • 「温かい医療」ということに関してもう少し詳しくお聞かせ願います。

    たとえば、がんを患っていらっしゃる方には、がんを治療するために手術、化学療法、放射線治療を受けていただき、副作用と戦っていただくのが現代の医学です。もちろんそれが医学として本道とは思いますが、医療として考えると残念ながら最後の人生になるかもしれない時間を家族や友達と一緒に温かい時間を過ごしたいという受診者には、医学の本道であるがんの治療ではなく、大切な人と一緒に過ごす医療の温かさが必要だと考えます。

  • 人間ドックを受診する方との接し方で配慮する部分に関してお話をお聞かせください。

    人間ドックを受診する方は、まだ病気としての症状が無いが何かしらの不安を持っていらっしゃる方が多いため、何もない所から病気を探すことになります。一般的な診療の受診者は既に症状があり、その症状を中心に病気を探すことができるので、実は人間ドックの方が病気を発見することが難しいです。そのため、しっかりと病気が潜んでないだろうか、早期発見、早期治療をするためにさまざまなデータをしっかりと見つめる事が必要だと思います。

  • 院内の設備でこだわられた点に関して詳しくお話を聞かせください。

    歌舞伎座タワーという2013年にできた施設に入っておりますので、その新しさを生かして明るく入りやすい受付を心がけ、元々立地から景色が良いので、そういった景色を生かしたロビー作りを心がけました。また、人間ドックの場合は受診者をお呼びするときに声が聞こえないなどで気付かれない方がないように待合室を真ん中に、周りに検査室を配置することでどこからでもお呼びし、声が聞こえるような設計にいたしました。

  • 医療機器でこだわって導入されたものに関してお話をお聞かせください。

    今後消化管の予防医療の中でも特に必要になると思っているのが内視鏡です。特にピロリ菌がまだ蔓延している時代なので、胃がんをしっかり調べるためにも2列の内視鏡で大体上部の検査を行っております。また、NBIという色の周波数を狭くすることによって、がんが魔法のように浮き出て見える内視鏡も使用しております。CTに関しては息を止める時間が短く済み、かつ解像度、正確性の高い80列のCTスキャンを使用しています。

  • スタッフのスキルアップのための勉強会や接遇面に関する指導などはされていらっしゃいますか?

    技術的な面では、超音波、放射線の技師には、金銭的な面でもできるだけ補助して放射線診断を行っている外部の講演会などに率先して参加するように伝えております。また、接遇面では「人と人の繋がりを大切にした温かい医療」という理念もございますので、温かさというものを常に考える事、受診者の笑顔を大切にする事、そしてほほ笑みとご挨拶、アイコンタクトを大切にするようにスタッフにはいつも伝えております。

  • 予防医療の重要性を伝えるために取り組まれていらっしゃることは何かありますか?

    ホームページなどを使って、早期に発見して早期に治療することの重要性を発信しております。また、新たに考えているのは乳がんのことで、日本人の女性の場合は高濃度乳房といってマンモグラフィだけでは全体的に白く写ってしまい、病変が見つからないため、異常なしとして帰ってしまうこともあります。そのため、当院では高濃度乳房であるということを所見コメントに追加して、可能な限り超音波での診断を受けるようにお勧めしております。

  • 先生の健診にかける熱い想いについて詳しくお話をお聞かせください。

    予防医療というのは21世紀の医療、もちろん22世紀にはもっと予防医療が大きな部分を占めると思います。治療医学というのはもちろん必要だと思いますが、病気を早期に発見して早期に治療すること、それから病気になる前に病気を防ぐことで、多くの方々が時間という非常に大切なものを有効に使い、本当にいい人生を送れることができるようにするために、今後、予防医療というのはとても重要な部分を占めていくと思います。

  • 今後、銀座医院をどのようにしていきたいとお考えですか?詳しくお話をお聞かせください。

    今の理念である「温かい医療」をより実践していくために、受診者からの「信頼」を大切にしていきたいと思っております。医療をスムーズに行うためには受診者から頼りにされる事が第一に必要になります。また、周辺の医療機関の医師、スタッフにも頼りにされる施設になることで初めて地域医療というものも確立してくると考えております。今後、銀座医院は人から頼りにされ、自信と誇りを持った施設により近づけるように歩みを進めていこうと思います。

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