人間ドックと検診予約サイト EPARK人間ドック

西台クリニックインタビュー

PET-CTを駆使しながら、病気の早期発見、早期治療の予防医療にまい進することによって、受診者の皆さまの健康寿命を支えております

【Dr.インタビュー】理事長:済陽 高穂 先生
がんの手術後に再発をする方や亡くなってしまう方の割合にがくぜんとし、がん治療における三大療法の限界を感じたことをきっかけに、食生活の改善に着目した研究を始めました。
検診では、全身のがんを受診者の負担を軽減しながらも早期に発見できるようにPET/CTを始め、さまざまな検査を組み合わせることで、より質の高い診断を受診者の皆さまに提供できるよう努めています。皆さまの日々が、健康で豊かなものとなるように努力しております。

  • 先生が医師を目指されたきっかけに関して、具体的なエピソードなどがありましたらお話をお聞かせください。

    親族に医師が多いという、家庭環境も少しは影響があったと思います。私が大学生のころは、ちょうど戦後一段落した1970年代で、国民皆が無理して働いていた時期でした。そのころ、がんを患う方がどんどん増加してきて、肺がんや胃がんなどのがんの宣告が死刑宣告に等しいという時代でした。そのため、がんで苦しんでいる人たちを何とか助けたいと思ったことを今でも鮮明に覚えております。

  • がん治療における三大療法に限界を感じたということですが、詳しくお話をお聞かせください。

    三大療法とはいわゆる手術・抗がん剤・放射線の治療です。これらが現在では、がん治療に有効だとされています。私はがんをよくしたいということで外科の教室に入り、15年近く手術の経験を積み、やっと一人前の手術ができるようになりました。しかし、手術を受けた人の再発率が非常に高いことを知り、がくぜんとしました。これは何とかしないといけないと思い、再発しない方法または再発しても命をおとさないでよいような研究も始めました。

  • 検診を行う中で、日々心がけていることがあればお話をお聞かせください。

    私は常日頃から難しい病気を抱えていらっしゃる受診者の皆さまを、どうにかしてより良くすることはできないだろうかということを考えています。受診者の皆さまにより良い治療を提供したいという思いから、さまざまな治療法を試す中で受診者それぞれに適した治療法を常に模索しています。そしてその前提として、より良い診断を行うことや有効な診断法を考えてあげるということが大事だと思っております。

  • 受診者の皆さまと日々接する中で気を付けていることがあれば詳しくお話をお聞かせ願います。

    一般的な健診はスクリーニングのためほとんど症状がなく、受診者も気軽に受診をされます。しかし、中には進行がんや再発、手遅れに近い末期がんを患っていらっしゃる方も受診されるのですが、そういった方の多くが抑圧されて希望を失いかけていらっしゃいます。そのため、何とか希望が持てるようにと言葉をおかけし、またはそのような状況から脱却できるような方法を一緒に考えてあげることが受診者のためになると思っております。

  • 西台クリニックでPET-CTを導入しようと思ったきっかけについて詳しくお話をお聞かせください。

    病気の診断から治療まで西洋医学では百数十年の歴史があり、その中で日本は特に内視鏡やレントゲンの診断を得意とし、世界でも群を抜いています。内視鏡やレントゲンの検査がもたらす、さまざまな受診者の苦痛を考えると一度に簡単な検査でがんの早期発見ができることが望ましいと考え、PET/CTを導入いたしました。当院のPET/CTにより受診者が恩恵を受けることができ、私自身もとても納得しております。

  • スタッフの方の接遇面に対して勉強会などは定期的に開催されていらっしゃいますか。

    人間として、医療人としての素養を十分に積み、病気を患っている方に対して同情の気持ちや誠意を持って接することは医療人として当然のことだと思っております。ですので、スタッフには受診者の方にはいつも優しい言葉をかけてほしい、または心から接するようにと日々教育しております。心から対応することにより、受診者の方の不安を軽減し、落ち着いて検診を受けていただけていると思います。

  • 西台クリニックが掲げている理念について詳しくお話をお聞かせください。

    今までの検査方法から、さらに数段進んだ方法を採用することによって、より受診者にとって受診するメリットのある検診を提供するということを理念としております。より良い方法を採用し、受診者の負担をできるだけ軽減した検査と高精度な画像による、より良い診断をすることで受診者にとっても今後につながるような結果をご提供できればと思います。

  • 医師になってよかったと思えた瞬間を教えて下さい。

    それは、医師として病気を少しでも良くしてあげたい、それから健康じゃない体を健康に戻してあげることができたときです。そういったことがうまくいけば、私自身のやりがいとなり、受診者の皆さまの喜びにもつながります。そのため、受診者が難しい病気であればあるほど、少しでも良い状態にしてあげる、ということに医師としての醍醐味(だいごみ)を感じることはあります。

  • 検診を行われていて早期発見につながったケースに関してお話をお聞かせください。

    PET-CTのがんの診断率はとても高く、見つかるがんの大半は早期がんなのです。早期がんだとわれわれが診断することができることで、受診者も今後の人生をこれまで通りに過ごすことができるのです。PET-CTでは、一般的なレントゲンや血液検査、超音波検査のがんの診断よりも非常に効率よく精度の高い診断を提供することが可能なため、PET-CT検査により当院でも多くの方々の寿命を延ばすお手伝いができております。

  • 予防医療の重要性が叫ばれておりますが、先生のお考えを詳しくお聞かせください。

    予防医療が全てだと言っても過言ではありません。結局、病気が進行してしまう事で、診断や治療などの全てが大変になります。大きな手術を受けたり、クスリを何カ月も投与されたり、病院に何十回も通ったりということをしなければいけません。しかし、それを必要としない早い段階で病気を見つけることで、内視鏡や胸腔(きょうくう)鏡などを使った簡単な手術で済み、早い社会復帰も可能となります。そのため、早い段階での診断が必要となります。

  • 健診にかける思いに関して、詳しくお話をお聞かせ願います。

    普段の生活がとても忙しく、皆さまなかなか受ける機会を設けることができないと思います。しかし、今後もその健康的な生活を継続していくためには、できるだけ定期的に健診を受けて、そのうえで自分の身体を評価するということが必要となってきます。ですので、ぜひ皆さまにはコンスタントに健診を受け、変化を早期に拾い上げて診断を受けるということをしていただき、当院もそのお手伝いをできればと思います。

  • 最後になりますが、先生は今後西台クリニックをどのような病院にしていきたいとお考えでいらっしゃいますか。

    現在、当院ではPET-CT主体の画像診断を行っております。しかし、がんの受診者がとても多いため、これからは血液などを分析して、受診者の免疫機能や体力だ総合的な評価をし、良くなるための指導をしてあげたいと思っております。大きな病院では進行がんの受診者さんは入院もできにくい状態であるため、その状況を変えるべく、診断から治療までの進行がん診療センターという概念を持って運営できることを考えております。

掲載している情報についてのご注意

各医療機関の情報(所在地、診療時間等)について誤りがある場合は、お手数ですが下記メールフォームからお問い合わせをお願い致します。誤りを報告する

検査コース一覧